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■飛騨高山「朝市の町」
■妻籠宿・木曽「妻籠宿」
「朝市の町」は恋愛の歌ではなく、故郷にいるお母さんの朝市で働いている姿を思って、体を心配する都会の娘・・。という歌です。
働き者の私たちの親たちを、聴く人みんなが思い浮かべて一時お母さんを思わずにはいられない佳曲ですね。
「妻籠宿」は旅に出ている女性が、妻籠の宿で夜明け前の早朝に眼や耳から飛び込んでくる妻籠宿の風物に旅情を感じ取る様が描かれます。
「木曽は山中 中山道」というフレーズが民謡風に歌われ、「夜明け前」という妻籠宿を舞台にした島崎藤村の小説の題名を確信犯的に持ってくるところがさすがですね。
何と今回はメドレーです。(^^;) 前回、安曇野から帰ってきて以来、私たち3人が集まるとバイクの話に花が咲きっぱなしです。
この時点で友人Tはまだバイクの免許もバイクも持ってなかったのです。
やたらと盛り上がるつばめとFに感化されてとうとう・・・
ついに3人とも鉄馬を乗りこなすことになりました。
1984年9月7日、今回も再び中央高速道路をひた走ります。
Fは100ウン十キロでつばめの直後に張り付いて「スリップストリーム」(風の抵抗をさけて惰性で走る)をかけるわ、車間をすり抜けて追い越しするはで、秀才には見えない暴走をするしまつ。
(これ1984年頃ですので、もう時効ね!)
一方、Tは1980年代に「バイクのカローラ」と言われたホンダVT-250Fに乗りつばめとFに付いてきますが、いかんせんこちらは400CC。遅くなりながらも私たちを見失わないのがやっとという感じです。
おまけに休憩に寄ったサービスエリアで、バイクが止まった瞬間に足がつかず、そのまま転倒。
イメージしてみてください、スーッと走ってきたバイクが止まるときにそのまま人間とバイク共パタリと倒れる光景を。
この事件は以後、3人の間の「伝説」になりました。
塩尻峠を越えると懐かしい安曇野の風景が見えました。
松本から梓川に沿って国道158号線を北アルプス目指して上ってゆきます。
いくつもトンネルを抜けてゆくとあの、上高地があります。
現在では自家用車は入れませんが当時はまだ大丈夫でした。
安房峠を越えて乗鞍スカイラインに入ります。ここは日本一の高所を走る道路です。
途中の猫岳で標高2410メートル、終点の駐車場で2700余メートルです。
真夏ですが3人の姿を見ると冷え冷えしてます。
(男ばかりだからかも?)左からF、T、つばめです。
再び国道158号線に戻り高山を目指します。
高山を舞台にした「朝市の町」の詩の一節に「今日もまた店を出すのか、咳き込みながら 背中丸めて」と歌ってます
が、実際の朝市は健康そうなおばちゃんが働いていました。
まあ夏なので歌の歌詞では冬の情景なので事情が違いますけどね・・・。
高山祭りには凄く混むのでしょうが、私たちは気軽に市内観光をして定宿の国民宿舎「飛騨荘」に入りました。
夕食、風呂を済ませてくつろいでいると、なにやら下の方が騒がしくなりました。
ふと見ると盆踊りが行われているではありませんか。
おおっ!これは面白そう、見に行こう!と飛び出したは良いのですが、よく考えてみたら私たちが身につけていたのは
「浴衣」ではなくただの「ねまき」・・・。(?_?)エ?
おもわず「えへへへ・・・」と笑ってごまかす3人でした。
それでも売っていたビールやコーラを飲みながら遠巻きに見学。
こう見ると漫画が現実か、現実が漫画かほとんど区別がつきませんね。
私たちってやっぱり漫画的なんですかね?(^^:)
下はねまき姿のつばめ&Tの勇姿。上の漫画とクリソツですね!!(T0T)
何でなで肩になってるの?おふたりさん!それにしてもFよ、君は余裕だね?
暫くして「すごい可愛い子がいるぞ」と3人が色めきたちます。(オイオイ・・)
ちょっと写真撮らせてもらうか、いやご挨拶でも・・・・なんて思うのですが「ねまき」が我々の自尊心を羽交い締めにして声がでない、手が出ない(そりゃまずいよ!)足も出ない、3人は黙って眺めてるしか方法がありませんでした。(T.T)
Fに「なんとか気が付かないように写真撮って!」と頼んで撮ってきてくれたのが下の画像です。
まさに3人にとっては「飛騨のマドンナ」でした。
「あ〜、ボク!近所のひろしくんじゃないかい?腹踊りのお兄さんと一緒に写してあげようか?パシャ!あっ、お嬢さんどおもすみませんねフラッシュ眩しかったっすか?」
というFの言い訳が聞こえてきそうなショットです。(^◇^;)
下は仮装踊りのお姉さんたち。
翌日、ほのかな慕情を残し(^^;)
飛騨高山を後にして、国道41号線を南下。
さらに国道361号線(木曽街道)を下り高根乗鞍湖を左折し県道39号線(野麦街道)に入り野麦峠につきました。
皆さんご存じの映画「野麦峠」、日本近代化の暗部といえる女工哀史で有名な地です。(本の受け売り)そこから県道26号線を経由して国道19号線(中山道)に出るまでの下り道、バイクに慣れてきたTが250CCバイクながら、つばめとFがタジタジするほどのハイペース。
途中、上松町の「寝覚めの床」(浸食された花崗岩が作る不思議な景勝地、浦島太郎伝説があるとか)を眺めながら妻籠宿に到着。
「夜明け前」はたしか藤村の自伝に基づいたもの?だったかな。
主人公の父の狂死と皇女和宮の下向の舞台は以外と明るく、広々とした印象を持ちました。
小説の出だしが「木曽は山の中・・」というイメージだったもので。
そして以外とそばにある馬籠宿。
歌詞に 「昔ながらの旅籠には 時間も静かに進みます」
とありますが、ここまで来てもう夕方。われわれ3人には時間が「早立ち飛脚」のようにどんどん過ぎてゆきます。
さあ!これから夜通しバイクを駆って、中央高速道路をふるさとに向けてはしろうか?お二人さん!
(*^_^*)V ピース! (-_-;) (-_-メ)
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