四季・旅・愛〜芹洋子ファンサイト  

■安曇野 「安曇野」


2003年9月14日、北海道能取湖畔に芹洋子さんの歌った「サンゴ草咲く日に」の碑が建立されましたが、その曲と同じ作詞・作曲者による曲です。
初出も同じアルバム「青春の旅・日本の抒情」から、こちらはアルバムの最後を飾る曲でした。「雷鳥の涼しい鳴き声が・・・」で始まり、旅の終わりに恋人への返事を胸に故郷に帰る女性。日本全国12カ所を旅した(歌った)アルバムは静かな幸せを予感させて終わります。
つばめはこのアルバムが大好きです。全ての曲が芹洋子さんの歌唱でこの世に出た曲ということもありますが、また各地の地名や名所の名を散りばめながらも大切な人への優しい想いを歌っている点がその理由です。急・緩が程良くそろい、いずれも綺麗で、しかも味わいのあるメロディーに溢れてます。

では本文にまいります。


さて、つばめと友人Fは、いつもいつも味気ない男ばかりのメンツによる旅にうんざりしていました。
そんな旅に別れを告げて、トレンディ・ドラマの主人公を気取ったわけではありませんが「女人」の集うであろう「ペンション」へと向かったのでした。つまり今回の旅のテーマは「出会い」。

考えてみると芹洋子さんの曲に「出逢いを求めて〜十和田湖へ〜」という曲があるくらいですから、このアイデア自体芹洋子さん「推薦」のアイデアでは??

ただし、今回は一番「女人」の好きな友人Tは仕事で行けず、一人ムンクの「叫び」のような顔をして立ちすくんでいました。可愛そうに・・・。?(^◇^;)
いきなり不遜な理由づけで始まってしまいましたが、そんなこんなで旅立ちました。だって「旅にでたい」んだもん!


芹洋子さんの名曲「安曇野」の地はまさにペンションのメッカ。夏休みに目指すペンションの予約を採り、Fとつばめは色違いのバイク、ヤマハXJ400ZSで一路「関越自動車道」を目指しました。
関越を順調に走ってゆき上里サービスエリアで休憩をとり、「今度は最高速テストをしようか?」などと恐ろしい企てをしていました。
がSAを出るときに道路の端でホンダVF400F君がお巡りさんになにやらお説教をされていたのを見て、いきなり模範的ライダーに「変身〜!」。


高崎インターチェンジで関越を降りて国道18号線(中山道)を軽井沢に向けてひた走りました。
途中松井田町に差し掛かったところで写真を一枚・・・。


再び国道18号線を趨り碓氷峠手前では、愛車XJ400ZSの当時400ccバイク最高馬力55馬力を堪能しました。(いえ、スピード出したとかじゃなくて、少し先を急いだ走りをしたというか・・・)←同じじゃん。

小諸に入り関ヶ原の合戦の折り、徳川秀次が関ヶ原の戦いに行軍途中、真田の城を攻略しようとして真田昌幸に辛酸をなめさせられたであろう(ちょっと学のあるところを披露)北国街道を西進。

丸子町を通り美ヶ原公園沖線にはいり武石峠から美ヶ原によりました。


その後、武石峠から県道464号線を走り国道254線に合流。三才山トンネルをくぐっていよいよ安曇野へ入ります。


安曇野は曲中では「静かな町です、安曇野」と歌っています。実際の地図では長野県、北安曇郡から南安曇郡そして安曇村という地名で載っています。
松本市から西を望むと乗鞍・焼岳・槍ヶ岳を初めとした北アルプスが目前に迫ります。平野の中央部を流れるのは梓川と高瀬川。
歌詞にある「時の流れも、止まったような」安曇野の地はこの後再三訪れましたが、訪れるたびに「故郷に帰ってきた」と感じるくらい今では懐かしい風景です。


さて、日も西に傾きいよいよペンションへと向かいます。
安曇野の山懐にある白い建物のペンションは、いかにも可愛いもの好きの女人には打って付けのロケーションです。
Fとつばめは己のイメージとはかけ離れた舞台にちょっと戸惑いつつチェックイン。


ふと見ると駐車場に「N○K」と書いたオフロード車が。
オーナーに聴いたらあの!「N〇K関東甲信越小さな旅」(確か当時の正式名称はこれでしたよね?)の取材班とのこと。
いつもならワクワクする話ですが、今はそんなことはほとんど眼中にない「独身男2人組」です、こっちは。(^^;)


入浴後夕食はペンションに泊まったことがあるかたならおわかりのように、気恥ずかしい自己紹介や、テーブルマスターみたいな役を言い渡されたりで、赤面しっぱなし。
そして同席が四国から来られた若いご夫婦と、浪速のヤングギャル(どうしようもない死語)2人組。丸顔の高樹○耶さん似の方と、千住真○子さん似のお二人。
Fと二人「やった、図にあたったあ〜。」とだらしなく鼻の下を伸ばしきったのでした。


予想を遥に上回るワクワク・ドキドキが正に現実に!!
その後オーナーさんの8ミリの映画や木工細工の話を聞かされ夜は更けていきました。
同席にはNH○のアナウンサーの某AZ○TIアナウンサーもいたり、東京からテニスに来た某最大手銀行のOL軍団が。
10平方メートルあたりこれほど若い女性の人口密度が高い場所にいたのは後にも先にもこのときが唯一ではないだろうか?と思うくらいの状態です。「夢うつつ」とはこうゆうことか!?

一夜明けて、翌日の朝もこんな状態。

(時間よ止まれ!!私は今シアワセ!)

後列左端のピースサインのあんちゃんがFで、二人目がつばめです。
ふたりおいて真ん中の色男がAZ○TIアナ。
前列左端が千住○理子似さんと丸顔の高樹沙○似さん。
中央がオーナーで右端上下2人が四国のご夫婦。
みんなどうしてるかな?お元気ですか?この写真にピンときたらメールくださいね。(私信に使ってますが)
朝早くAZ○TIアナが大阪のOL二人組を相手に、建物前でなにやら談笑。
ほんとに有名人は放ぽっておけないんだから、○HK恐るべし。


朝食は今度は某最大手銀行のOL軍団がお相手。朝のすがすがしい空気とパン中心の朝食、そして周りは・・・・。
ここは天国、安曇野最高です。

Fとつばめは意地で大阪OL二人組と某最大手銀行のOL軍団の代表のお方のご住所を聴いて、後ろ髪引かれる
思いでペンションを後にしました。


帰り道は文学散歩ならぬ「安曇野」の歌詞にある「教会によく似た、美術館」の禄山美術館を訪れました。


本当に小さく、こじんまりとしたその美術館を日の光がシルエットにさせて余計にロマンチックな感じがしました。
そして安曇野に来たらここに行かなくてはと「わさび田」へ。

梓川の横に横たわるそれは、いわゆる「観光名所」ですね。
でもミドリの列が並ぶ光景は清い流れの中を安曇野の陽を浴びて綺麗でした。


この後Fとつばめは当時まだ、松本まで長野自動車道が延びていない時代だったので塩尻峠を越え塩尻に入りました。
その先中央高速があるのに国道20号線(甲州街道)を南下。茅野市・小淵沢を経て白州町にあるサン○リーの白州ディスティナリーを見学。なんとここは2人でもガイドさんが付いてビールが出来る名でを見学しながら説明してくれます。
このときにつばめたちに付いてくれた方が、また綺麗な方で(*^_^*)・・。恐らく入社したての新人ガイドさんだったのでしょう、時々とちるのがまた可愛い!(あ〜、男ってこんなもの?)

ハートを射抜かれてるつばめがなんともお間抜けですね。


よこしまなきっかけで出た安曇野への旅は、結局よこしま三昧で終わりました。(^_^;)いやお恥ずかしい、若気の至りと申しましょうか。
その後彼女たちとは何回か郵便でやりとりをしました。
特にFは丸顔高樹沙耶さんが東京に来ると言うときに案内をかって出ましたが、その話は結局無しになったようでそれ以降大阪とも大銀行とも発展はありませんでした。
サン○リーのガイドさんは暫く頭にこびりついて離れませんでしたが、その後があるわけなく、安曇野の旅は思いでだけが残ったのでした。

やはり歌の歌詞みたいには行かないということで、それもまた人生ですね。

「安曇野」の詩にある「生きる喜びを教えてくれる街です安曇野」とは正にその通りの街でした。